女性登山者のハードルとは

登山における女性から見たハードルについて書いてみようと思います。

ちなみに私も女性登山者です。

 

私が今までハードルに感じた事柄が下記になります。

 

・トイレ問題

・生理現象

・着替え

・荷物

・身体能力

・靴・ザックのサイズが無い

 

なんとなくわかることも、何を指してるの?ってこともあるかと思うので、具体的な事例を交えていきたいともいます。

・トイレ問題

女性はちょっと後ろを向いて用を足すような身体構造ではないため、安易にトイレに行けません。

森林限界を超えた稜線や、何もない雪渓の上など、隠れる場所がない場合のトイレは多くの女性はひたすら我慢するしかないに尽きます。

それによって水分補給を控えてしましがちで脱水や熱中症リスクが高くなってしまいます。

私も最初はそうでした。今はバリエーションや沢登りでどこでもトイレ能力がつき、ハイマツ漕いで隠れたり、雪渓上のガレた岩を乗り越えて岩陰で用を足したりと、一苦労しながらなんとかするようになりました。

しかし、トイレのために一時的に人から隠れ来れないような場所へ行くため危険な状況になるのが事実です。

正直、日帰りではトイレ行くのめんどくさいからあまり飲まないようにしよ~ってなります。

 

・生理現象

生理と登山がかぶると不快ですよね。

生理のカレンダーアプリなどで次回の生理はいつ頃かなと分かるので、なるべく泊り登山が被らないように計画を立てます。

それでも予定日がズレたり、この日しか行けないなど色々あって生理中の登山になってしまう事がちらほらあります。

そもそも、生理痛や出血量は個人差がありますのて、人によっては山なんか登れるかーってくらい重い症状の方もいます。

身体的に苦痛なだけでなく、荷物が増えるのもネックです。

必要なだけの生理用品と、交換したナプキンをしっかり密封して持ち帰る物がプラスされます。

使用前は重くはないけどかさばります。使用後は重くなりますw

3泊くらいするとなると、1リットルナルゲンボトルくらいの体積になります。

それがバリエーションでロープとか持つから荷物カリカリにしたい時に生理だったりするとガッカリチーンって感じです。

ナプキン交換したくても、岩壁やガレガレの尾根とかではできませんwハーネスを外せる安全な場所までお預けです!

 

登山に限らず、アウトドアと生理の相性は最悪です。

 

 

 

・着替え

全員女性のパーティか、旦那や彼氏とならそこまで気にしなくてもいい問題ですが、

だいたい男女で数人のパーティで行動しますよね。

テントの中や、小屋の中以外でTシャツを着替えたい、タイツだけ脱ぎたい、レイヤリングの調整で中に着ているものを脱ぎ着したい時、不便さを感じます。

よく感じるのは沢登りです。

現地でウェットスーツに着替えたい時、車の中では着ずらいんですよね。

またずぶ濡れで帰ってきて全部一旦脱ぎたい時。。ポンポン脱いで着替える男性が羨ましいなーって思います。

 

・荷物

生理問題にもありますが、女性は荷物増えがちです。

何をそんなに持ってきてんだ?というと心配性、寒がりである、身だしなみは綺麗でいたい。

このような感覚の方が私の周りの女性には多くいました。

生理用品、化粧品、着替え、ここら辺が男性より多く持っている要素です。

 

着替えは男性だって持ってくと思います。が!着替えの基準がおそらく違います。

例えば、1泊なら着替え不要な人もいるでしょう。パンツだけとかTシャツだけとかの人もいると思います。

判断基準が持ってかなくても登山に影響が無いものは持ってかない。であれば不要かと思います。

しかし、その基準が寝るときは綺麗な衣類じゃないと嫌だ。とかになると一式持つしかないですね。

私は普通の登山では着替えをわりと持つ派です。厳しいルートとかになると持ってきません。何を重視した山行かによって皆さんも荷物は変えますよね。

 

よくUL化に対してアンチな意見も聞きますが、わりと私の周りの登山者は

不安だから持ってきました!→荷物が重くて歩けません!→目的地まで着きません!

このパターンをよく聞きます。

重いけど無いと困るものならパーティで分担して持てば良いし、そもそも安全に歩けないパッキングでは簡単な登山道ですらリスクを増やしているだけであり、リスクを減らすために装備を持つという意味をぶち壊してる気が・・・汗

 

・身体能力

身体能力は個人の努力次第でなんとかなる部分でもあります。

が、一般的な成人女性で日ごろから鍛えたりスポーツをたしなんでない限りは、男性のほうが身体能力が高いように感じます。

週に2日間赤岳日帰りくらいの強度でコンスタントに山に行っていた時がありました。

それくらいを日常としていた時は、健脚な男性との体力差をほぼ感じることなくどこでも行ってました。

しかし、それくらいの負荷を継続的に続けるのはなかなか難しいですよね。

 

身長に関しても、自分が154センチだからというのもありますがやはり不利に感じます。手足が短いので登攀系のルートで辛さを感じます。

身長180センチの仲間が先に突破したルートを辿るとひどい目にあいます(笑)

長身の女性はぜひクライミングやりましょう!!

 

また一般的に女性は寒がりの方が多いように感じます。

オフィスのエアコン温度戦争もしかり、筋量や基礎代謝によるものなのでしょうか?

なぜ一般的にかといいますと。私は暑がりなんです。

残雪期の雪山で周りの登山者がハードシェル着てるなか、1人袖まくりしてベースレイヤーで登っていたら、追い越したおじさんに「あなたは高所で普段から生活してるの?ww」って笑われる。

山の写真を見返すと長袖を周りが着ている中にいつも1人だけ半そで。

街では11月まで半そで1枚なので電車の中でちょっと恥ずかしいです。

 

 

・靴、ザックのサイズがない

 

一時期、背面45センチのバックカントリー用ザックを探していたんですが、どれもこれも背面が長い!!

神保町の有名な店舗であなたに背負えるサイズは無い。とまで言われました・・・

 

普段、登山ではアプローチシューズをメインで履いています。

だいたいどこでもアプローチシューズです。

それが欲しい靴は24センチ以下が無いんです。

レディース展開が無いのは仕方ないとして、だったら24センチ以下も作ってYO!

 

登山の中でもちょっとマニアックなジャンルの物って、多分女性はかなり少数なんでしょうね。

 

色々書きましたが、bincyoutanがいろんな登山していて思うのは

女性登山者こそ装備は最新のULギアを駆使し、山行計画は他人に任せず自分で企画することが、様々なハードルや不安要素をなくす事につながると思います。

 

いかがでしたでしょうか?? 女性目線ですと多少のハードルがありますがそれを差し引いても山って素晴らしいですよね(^^)

女性だからこそ必要な管理をしっかり行って、自分も一緒に行くみんなも楽しい登山ができるようにしていけたらいいですね☆